何度も言ってきたことですが、言語の学習で重要なのはやる気です。何度も繰り返し言い続けているのは、言語の習得は才能でもなく、クラスや教師や勉強の仕方でもなく、主にやる気が関係しているからです。タスクに費やす時間、そして気づくこと。その言語がどうなっているのかに気づくことです。優秀な言語学習者は気づくのが上手になっていくと思うんです。言語に何が起きているのかをより意識し、それにより敏感な学習者が上達も速いですね。

 

 

私個人の意見ですが、 スペイン語は学習するのに最も魅力的な言語のひとつではないでしょうか。友人がいたり特定の興味があるという理由で、例えばモンゴル語やフィンランド語など特定の言語を学びたいと意欲を掻き立てられることはあるでしょう。韓国語のドラマが見られるように韓国語を学びたいと思ったり、日本のアニメやビジネスに興味があるから日本語を学ぼうとする人もいるかもしれません。理由は様々です。スペイン語は違います。スペイン語を学ぶことには大きな利点がいくつもあるんです。

 

 

まず、多くの人がスペイン語を話します。ブラジルとハイチを除く全てのラテンアメリカ、そしてもちろんスペインがありますね。これらの国々はかなり異なります。ラテンアメリカよりもはるかに馴染みのあるスペインを思い起こすと、私は色と音楽を思い浮かべます。人々が楽しい時間を過ごす世界です。

 

 

スペイン南部のマルベーリャに座っていたのを今でも覚えています。通りが閉鎖され、レストランは外にテーブルを用意していました。夜の11時。私たちは星空の下に座っていました。周りはジャスミンの香り。夜の11時に夕食を食べていたんです。家ではこんなことしません。時間が止まっているようでした。すごく美味しい料理を食べていて、他のことなど何も気にならなかった。スペイン人はその瞬間瞬間を生きて楽しむ能力があるのだと私は思います。

Spanish grammar guide

1960年代、そこで闘牛に行ったことも思い出すことができます。今は、当然のことながら、闘牛はよくないと考える動物愛好家もいます。しかし、音楽と色、そしてギラギラとした太陽が、永遠のような印象を残したのです。また、バレンシアまでヒッチハイクしてオレンジ畑を見たことも覚えています。コルドバとセビリアに車で行き、レモンの花の匂いに満たされました。そしてもちろん音楽。フラメンコだけでなくいろいろな音楽に心が踊ります。スペインはそのようにパワフルな所です。

 

 

先日、私は妻とメキシコへ行きました。サンミゲル・デ・アジェンデ、グアナファト、メキシコシティを訪れました。ここもまた、力強い色彩、親しみやすい人々、そして音楽に満ち溢れていました。ペルー、アルゼンチン、中米はまた違うと思います。マヤ文化やアステカ文化のような他の文化でさえ、今ではスペイン語を通して私たちの元へやってきます。そこにはあらゆる世界が存在するのです。なのでそれがスペイン語を魅力的なものにしていて、人々が学びたいと思わせる動機になっていると思います。そしてこれらの地域は大変人気のある観光地でもあります。

 

 

スペイン語は、私が思うに習得しやすい言語です。また、ロマンス諸語の世界への入り口のようなものでもあります。スペイン語を学べばポルトガル語も習得できます。います。イタリア語も習得できます。イタリア語は驚くべき言語で、その背後には多くの歴史があります。そしてフランス語ですね。スペイン語はあなたをその世界に導くような言語です。

 

 

なので、多くの人がスペイン語を学ぶことにはとてつもなく大きな動機があると思います。あるはずなんです!ヒスパニック系の人々が多い環境の中で仕事を見つけるためにスペイン語が必要になるからというだけではありません。これらは小さな問題だと思います。 言語学習は長い道のりです 。仕事に言語が必要だからというだけでは不十分。より深いレベルのやる気が必要なんです。

 

実際に本物の流暢さを得るには非常に長い時間がかかることに気づいたら、そこには本質的な動機が必要です。その言語が好きで、その人々(少なくとも一部の人々)を好きでなければ続きません。言語に対する個人的な欲と献身が必要とされた上で、スペイン語は献身しやすい言語だと思います。献身に関してはこれくらいにして、スペイン語のヒントとコツの話題に進みましょう。

 

 

スペイン語を学習するときのヒントとコツ

スペイン語が習得しやすいのにはいくつもの理由があります。もちろん スラングの語彙やその他の 用心しなければいけない側面もありますが、スペイン語は他の多くの言語よりはるかに勉強しやすい言語です。まず第一に、全てのロマンス諸語と同様、英語を話す人にとっては共通する語彙がたくさんあります。スペイン語には、例えばフランス語とは異なり、スペルが非常に一貫しているという利点があります。母音は単一で二重母音はありません。

 

 

アクセント:アクセントはいつも少し面倒だなと思います。というのは、アクセントを調整するためにキーパッドを変える必要があるからです。しかしスペイン語でアクセントを使用する場合としない場合においてのシステムはかなり一貫しています。ルールを確認しましょう。最初の数回は忘れてしまうこともあるでしょうが、そのうちしっかりと身に付きます。

 

 

単語の性別:「o」で終わる単語はほぼ全て男性名詞。「a」で終わるほとんどすべての単語は女性名詞。いくつか例外もあるので注意してください。

その程度までは、動詞や名詞の性別をフランス語や他の言語よりも簡単に伝えることができます。

 

動詞:全てのロマンス諸語と同じく、動詞の問題には対処する必要があります。 Verbix という凄く良いウェブサイトをご紹介しておきますね。ここでは何か国語もの活用表を見つけられます。もちろんスペイン語もあります。時々参照するようにしてください。これらの表を暗記することに集中するのは、私もやりましたが、簡単ではありません。活用表は時々チェックするだけでいいです。そのうちリスニングやリーディングを行っている最中に「なるほど!」と気づき始めます。詳しくは スペイン語の動詞に関する私の動画 またはこのブログの投稿で 最も一般的なスペイン語の動詞 をチェックしてみてくださいね。

 

スペイン語を学習するときのコツ は他に何があるでしょうか?「ser」と「estar」にポイントを当ててみましょう。スペイン語には「is (~です)」に2つの単語があります。永続的なものは「ser」、後で変わるかもしれないこと、例えば「happy(嬉しい)」のようなものは「estar」です。

最初は難しい概念ですよね。間違いを繰り返すかもしれませんが、そのせいで理解が妨げられることはありません。人にあなたを理解してもらう妨げになることもありません。言ってみればせっせと取り組み続けるものです。

 

またスペイン語には「for」を表す単語にも「por」と「para」の2つがあります。これもまた同じで、最初は説明を読んでもぼやっとしか理解できないかもしれませんが、その単語に積極的に触れてじっくり練習していくことで徐々に身に付いていきます。間違った使い方をしたとしても、それによってコミュニケーションや理解が妨げられることはありません。

 

スペイン語にはちょっとした面白い特徴があります。通常、感嘆符や疑問符は文の最後に付けますが、スペイン語は逆さまの感嘆符と疑問符を文の最初にも付けます。こうするのは、私が知っている中では唯一スペイン語だけです。なぜなのか理由はわかりません。他の言語ではそれなしで何も問題ありませんし、疑問符や感嘆符があればわかりますよね。スペイン語を話す人も、他の言語を読んでいるときにそれらを見逃すことはないと思います。とにかく、これはスペイン語のちょっとした特異性です。

 

 

仮定法まではここではカバーしません。スペイン語を理解し、その言語でのコミュニケーションが順調になるまではそこまで心配することではないからです。リーディング、リスニング、語彙力の強化、そして言語を楽しむことに集中してください。 スペイン語の短編ストーリー などのような楽しめるコンテンツを見つけましょう。最後に大事なことを言い忘れていました。スペイン語を学ぶためのヒントの中でも最も重要なことかもしれません。思い立った今こそ始めるときです。1年後には自分に感謝するときが来るでしょう。